リモートワークでも心は「密」に。これからのリーダーが備えるべき「グッとくる言葉」づかい

リモートワークが定着し、またプロジェクトベースの仕事が増える中、いま改めて求められているのがリーダーシップです。今のビジネス環境に必要なのは、物理的にバラバラに散在するメンバーのココロをひとつにする「熱いコトバ」が使えるリーダーです。

GOODなアイデアの特徴として「グッとくる」があります。世界広しといえど真理はひとつなので、打ち出すべき理想はどこも大体同じ。たとえば企業の理念なら「革新」とか「創造」「挑戦」あたり。それをそのまま掲げられても、当たり前すぎて何も感じないのは読者全員が同意するところでしょう。そもそも言ってる表現自体が「挑戦・創造・革新」性のカケラもなければ、ヒトのココロには響かないのも当然です。

働き方上手さんが使う「グッとくる言葉」づかい

残念ながら、文字は「文字通り」には伝わりません(伝われば楽なのですが)。だから企業スローガンに「革新」と掲げるよりも「Think different.」の方が遥かに革新的なイメージが伝わります。家電各社が繰り広げる世界最小最軽量の「差別化紛争」に対し、Appleは「その枠組み自体が違うと思う」と言ったのです。

同様に、いくら達筆な筆で「創造」と掲げても、社員の心には響きませんが、日本で一番クリエイティブな企業の設立趣意書のコトバ「自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」ならどうでしょう。なんだかワクワクしてきませんか?SONYの創業者、井深大氏の掲げた理念は、今も社員の心にインストールされています。

経営理念でよくある「挑戦」も、そのまま掲げれば誰にも響きません。そもそも経営者自身が伝えるための「挑戦」をしていないからそれは当然。同じことでもサントリーの「やってみなはれ」だと全然違います。創業者 鳥井信治郎のパーソナリティにのせて、受け継がれた挑戦の気風が瞬時に伝わります

哲学の裏打ちのあるコトバに働く「熱量保存の法則」

お堅い経営理念の中にも「心を打つコトバ」は存在しますが、それらの共通点は単なる表現としてのコトバではなく「哲学」の裏打ちがなされているということ。なぜその事業をやるのか、多くは創業時の熱いたぎりを活写しているコトバ。哲学に裏打ちされたコトバには「熱量保存の法則」が働くのです

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