ニューノーマル時代のトンマナ。「カジュアル&リラックス」でもビジネスモード

知的で創造的な仕事は心理的安全性が確保された職場環境が前提となります。全員がイライラしていたり、お互いの意見に対して否定的な環境の下では自由闊達なアイデアは出ませんし、本来のパフォーマンスも発揮できません。

だから人あたりやチームの中で「醸すフンイキ」も、今や重要な能力のひとつです。中途採用で「カジュアル面談」が多く採り入れられているのも、そういった溶け込み力を見定めるため。オンラインーオフライン問わず、ホスピタリティ全開の空気清浄機のような存在の社員は重要なプロジェクトにいまや必須の人材です。

ビジネスのカジュアル化は生産性向上につながる

ビジネスの場でもカジュアル化が進んでいる背景として、脱メール&脱スーツ(とりわけネクタイ)の流れがあります。ヒトは環境の動物なので、形式ばった書式や装いから解放されると心理的にもリラックスするもの。ビジネスチャットツールの距離感は、社内外問わずカジュアルな関係性に変えているのです。

カジュアルなやりとりはコミュニケーションスピードを上げる

FAXに比べると便利とはいえ「いつも大変お世話になっております」から始まる形式文を入れないとメール文化では非常識になってしまいますが、ビジネスチャットになった途端そのしきたりは消え去り、社内外問わない単刀直入のやりとりはビジネスを飛躍的にテンポアップさせています。

リラックスは創造性が生まれる余地を増やす

ビジネスがカジュアル化してくると、やがて無駄な緊張感が無い方がお互い良い仕事ができることがわかってきます。違和感があれば正直にそれをぶつけ合える関係性であれば、そのまま引き受けずに解消した上で作業できるのでムダが減ります。また創造性の観点からもリラックスすると全脳思考に切り替わるので「アタマがいい」状態で仕事に取り組めます。

ビジネスがカジュアル化すると、これまで形式的な配慮に費やしていた労力をより本質的な仕事に注げるので生産性が上がります。社員の残業もヒトの集中力も無限ではないという当たり前の前提にもようやく社会的合意形成がとれてきており、またこの方が合理的なのでカジュアル&リラックスは不可逆的な流れといえます。

カジュアル&リラックスモードをさらに深める体験共有

ヒトは環境の動物なので、使っているツールによっても振る舞いが変わりますが、働く環境によっても振る舞いが変わります。IT企業などを中心にいつものオフィスから離れてホテルなどで気持ちを切り替えて議論する「オフサイト」を行う企業が増えています。ホテルよりもさらにカジュアル&リラックスで、かつ一体感を醸成できる「貸別荘でのオフサイト」も、今後は有効な選択肢のひとつになるでしょう。

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