ブランドと生活者をリズミカルに結びつける。愛される約束(タグライン)の結び方

ブランドと生活者が「素敵な約束」を結ぶコトバが「タグラインコピー」と呼ばれるもの。ロッテの「お口の恋人」など、長年に渡って愛される一行です。通常は原稿の最下部やCMの締め括りにブランドロゴと共に表示されることが多く、あらゆるコミュニケーションはここの約束を「基点」に展開されます。

人々に愛されるタグラインの共通点

長年に渡って愛され、社会の中で普遍的な存在として定着していくタグラインの秘訣とは?実例を挙げながら考えていきます。まずは「intel inside」これは「インテル入ってる」という日本語訳も秀逸ですが、どちらもブランド名に対して「韻」を踏むことで、短い中にもリズムが生まれて印象を深めています

韻を踏んだタグラインで国内の代表例は「セブンイレブン、いい気分」でしょう。これもインテルと同様、ブランド名に対して韻を踏んでいます。さらに、「いい気分」と受け手の情緒ベネフィットを入れている点も秀逸。素敵な買い物体験によって毎回「いい気分」になって帰れることを約束しているのです。

トヨタの「Drive Your Dreams.」は自社の事業に対して韻を踏むタグライン。クルマと一緒に乗る人の夢が駆動していくドキドキ感が伝わってきます。このタイプの究極はコスモ石油の「ココロも満タンに」でしょう。ただガソリンを入れるだけじゃなく、感じよくお客様をお迎えしますよ、という約束です。

ライフを、ライブに。Livre

広大な淡路島の空とひと続きで、島の臨場感を毎日めいっぱい堪能する生活。それを提供し続けてきたリブレの新しいタグラインは「ライフを、ライブに。」と設定。社名の「Livre」も含め、3重の韻を踏むことで「イキイキしたリズミカルな毎日」の一点にブランド価値の焦点を絞り込む狙いがあります。

家は、人生の大半を過ごす場所。家の住み心地は、人生自体のおおらかさや活力に直結する重要な要素です。だから失敗はしたくないし、島の暮らしを知り尽くした住まいのプロに任せたい。『ライフを、ライブに。』というタグラインは、そんな不安を力強く払拭し、安心を提供する「約束」なのです。

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