テンポのよいチーム運営術。鍵は非同期コミュニケーションにおける時間感覚のすり合わせ

テレワークを前提としたプロジェクトチーム運営においては、非同期コミュニケーションにおける時間感覚のすり合わせも大事な要素。チャット感覚でテンポよくやりとりしたい派と、まとめて返信したい派。そのままにするとストレスが発生します。

また、非同期だから24時間いつでもメッセージしてもいいのか、OFFの時間を設けるのか。レスをする必要はなくても、絶え間ないメッセージにストレスを感じる人もいます。お互いの集中力を担保しつつスピーディな情報交換もできる、バランスのよいラインで最初にルールを決めておきましょう。

プロジェクトチーム運営に欠かせない「時間感覚のすり合わせ」

メールは手紙感覚、チャットは会話感覚。Slackやチャットワークスなどのビジネスチャットツールは仕事のやりとりの時間感覚を劇的に変えました。メールベースだとやりとりの往復が日〜時間単位だったところが、Slackだと秒〜分単位になってきています。

問題は、この時間感覚の変化への解釈が各人バラバラなこと。秒で返事を求めているのに翌日返ってきたら仕事はうまくいきません。

時間間隔のズレは乗数的に増える

メールの時間単位だと感覚の差が多くて数倍ですが、ビジネスチャットの分単位ベースになると互いのズレは簡単に数十〜数百倍単位となり、このズレを放置するとやりとりの度にお互いストレスが発生します。そのためプロジェクトベースの仕事ではまず初めに「レスは1時間を目安とする」「業務時間外にはお互いメッセージしない」など規範を決めて認識合わせをしておきましょう。

レス率やレスポンス速度の変化を分析して社員の状態を把握するサービスも出てきており、いまやレスの速さは、それ自体がメッセージとなっています。もちろん即レスは自分の作業を犠牲にしますが、一方で遅レスは相手の次の作業への着手を遅らせる側面があることも認識した上で、状況に応じてレスのタイミングも使い分けることが肝心です。

プロジェクトチームでも、対面のキックオフミーティングを

プロジェクトチームのメンバー同士の時間感覚のすり合わせのために、また心理的安全性を確保する観点でも、プロジェクトの冒頭に対面で会っておくことは重要です。

オフィスで会うのもいいですが、お互いリラックスした状態で一致団結するには開放感のある空間に集まるのも効果的。プライベート空間を確保しつつ一体感も持てる広めの「貸別荘」は素敵な選択肢のひとつといえます。

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