絡み合った問題を「一刀両断」。複雑化する現代のビジネスに必要なアイデアとは

よいアイデアの特性として「絡み合った問題を一刀両断」する、というのもあります。複雑な現代社会においては【問題ー解決】がワンセットになっていることはなく、緻密な編み物の如く絡まり合っています。そのどこかひとつの糸を抜けば、絡まり合った糸がスッとほどける。そんなポイントを突くものがよいアイデアです。

仕掛かりのタスクが増えれば増えるほど脳のキャッシュメモリは減少し、さらに積み残しの仕事とストレスが積もります。現代のビジネスパーソンの毎日は、この無限増殖する悩みの渦中。フクザツに絡まり合った問題を一刀両断で解決することは、周囲をちょっとハッピーにします。

絡み合った問題を一刀両断するアイデア

絡み合った問題を一刀両断するために必要な思考が「抽象化」です。物事を抽象的に観察することで、領域や次元が異なる別々の問題の根底にある共通の要因を見抜くことができます。街で発生する交通渋滞を見て、身体の中の血栓や仕事におけるボトルネックの存在を類推し、対処する。というような思考です。

絡み合った問題をまとめて解決するアイデアのひとつが「スマートグリッド」。昼間のソーラーの余剰分の電力で水素燃料を生成しておき、電力が足りないときは水素燃料を使う。また「都市の充電池としてのEV」など、供給の不安定な自然エネルギーの欠点を蓄電ネットワークの整備で補完するアイデアです。

コピーも絡み合った要素を一行でスッと整理して伝える言葉の技術です。「私たちはガソリンを入れるだけでなく、心をこめた接客もお約束しますくどくどくど・・」と並べたてるよりは「ココロも満タンに。」とギュっと一言に集約したほうが、くどくどくど・・の何倍ものイメージを伝えられます

ワーケーションも、絡み合った問題を一刀両断するアイデアのひとつ。

「絡み合った問題を一刀両断」するアイデアといえば、ワーケーションもそうです。一向に改善の兆しが見えない「働き方改革」や東京一極集中による人材の偏り、また平日の宿泊需要増による地方活性化など1つのアイデアで絡み合った現代の諸問題に一気にアプローチできる処方箋なのです。

目の前のビジネスにおいて発生している複雑怪奇な問題についてのアプローチを考えるにあたっても、ワーケーションは有効です。普段のビジネス現場から距離を置いて客観的に思考を巡らせることで、机上の先には思いもよらなかった「一刀両断」の解決策が降りてくることがあります。

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