「忘れる」は究極の思考法。働き方上手さんの「情報消化術」

今週は咀嚼したアイデアの「消化」編。知識や情報も食べものと同じで、身に着くまでには少し時間がかかります。そしてその間、私たちが直接手伝うことはできません。ただ、食後の激しい運動は避けるように、作業が円滑に進むように手助けすることはできます。

一旦食べ物をお腹に入れた後は、消化器官にお任せするように、脳内にインプットしたら一旦忘れて脳にお任せ。思考のことは思考の専門器官(=脳)に任せて他のことに手をつけていると、散歩中やシャワーを浴びている時などふとした瞬間に「訪れ(ユリイカ!)」がきます。

働き方上手さんの「情報消化術」

インプットの消化期間に大事なのは「一旦忘れる」こと。と同時に別種の刺激をどんどん脳に送ることで、胃液の分泌を促進させます。ただあまり肩の凝るような苦手な作業はやめた方がいいでしょう。脳内の血流が一部分に偏り、全脳思考が妨げられるからです。いわゆるアタマがカタイとは、この状態のこと。常にやわらかアタマをキープしておく。これが基本です。

企画が浮かぶまではアタマを働かせ続けないといけない、と思っていませんか。その頑張り、脳にはメーワク。仕事でも上司がずっと居残って関与したら現場は気をつかうし、やりにくくてしょうがない。方向性が決まれば、思い切って任せる。何も考えないことが、何よりも深く考えることになるのです。

「何も考えない」がアイデアの消化法の極意なら、その究極はやはり睡眠。寝ることは一番深く考えること。一日一度きりの最大のチャンス。事前の「情報の仕込み」を充分にした上で深く眠ると、翌朝には思いもよらない解決策が浮かびます。まるでクリスマスの朝、枕元にプレゼントが置かれているように。

インプットが終わったら、淡路島へ。

リラックスした状態は脳内の様々な部位が連携して新たなアイデアが生まれやすいのだそう。モーツァルトを聴くと1/fゆらぎで脳波がアルファ波になるといわれますが、寄せては返す「波の音」にも同じ効果があるといいます(インプットが終わったら、淡路島に来て「潮騒派ワーケーター」になるのがオススメ)。

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