医療技術の発達により、人生100年時代が到来しつつあります。せっかく長く生きるなら、なるべく若々しい状態のまま過ごしていたいもの。しかし「仕事後は5歳老けて見える」という話もあるように、一日の生活時間の大部分を占め、何かとストレスの多い仕事時間は若々しさを奪う大きな要因なのかもしれません。今回は、働き方に「ある工夫」を導入することでアンチエイジング効果を確認した、NHKの実証実験の成果をご紹介します。
温泉ワーケーションで、血管年齢が1歳若返った
その「ある工夫」とは、温泉ワーケーション。温泉県である別府市で行われた温泉ワーケーションは、休憩時間などを活用して温泉を楽しみながら仕事をするというスタイルの実験でした。温泉街でのワーケーションとはいえ、日中はしっかり7時間半の仕事時間が確保されており、朝や昼間の休憩時に自由に温泉を楽しめるというもの。
実験の結果、3泊4日のワーケーション前後ではストレス値が4分の1に、肉体疲労度は10%低下、さらに血管年齢は1歳若返ったということです。さらに仕事に必要な集中力も10%の向上が見られたということで、ワーケーションによって仕事のパフォーマンスを高めながら、同時に若返りも図れるということがわかりました。
アンチエイジングな働き方、という新スタイル
仕事によるストレスや緊張は、毎日のことなので私たちの想像以上にカラダに負担を強いているのかもしれません。温泉に入ることによって、温浴効果による血行促進はもちろん、精神的なリラックス効果や緊張した筋肉の弛緩効果も得られたのでしょう。
在宅ワークでON/OFFの境目が曖昧になっている方は特に、自分を「緩める」ことを意識的に行う必要がありますが、そのコツをつかむためにも「温泉ワーケーション」はおススメです。